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春の嵐

2012 年 3 月 31 日

外は風雨が強く,歩くには骨が折れる一日となりそうです。

今日は出歩かず,事務所にいることにいたしましょう。

私は雨が大嫌いで雨の日はできるだけ出歩かないことにしています。

雨の日は部屋にいて,雨風の音を聞いているのが一番です。

「春の嵐」と言えば,昔,こんな歌があったのを思い出します。

「春の嵐の過ぎた後

なにもしなかったと悔やむより

過ち悔むほうが,まし」

当時,10代だった私は,この歌に深く共感したものでした。

若さのただなかにいた私は,ポールニザンのように

「僕は二十歳だった。
これは人生で最も美しい年齢だなどとは、誰にも言わせはしない」

とばかりに,世の中の大人たちに突っかかっていたのかもしれません。

そして,「青春の過ち」といえば,ボードレールの次のような詩句も思い出します。

「青春は暗鬱な嵐だった
たまには陽の光も輝いたが
雷雨に害われて
庭に結ぶ赤い果実の少なさ」

50代となった私は,この詩句に深く共感します。

若さを失ってしか,その価値がわからないとは,悲しくも愚かなことです。

愚かゆえに,多くの回り道をしてきた私は,

自分の子供や若い人には,まっすぐな道を歩いてほしいと願っています。

それは,私の両親が私に願ったことでもありました。

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